本日は1月6日、お正月気分も抜け気分も通常営業に戻らなければいけない時期
しかし、曜日は土曜なのでお昼時の混雑は避けられないと覚悟しつつ
本日向かったのはそば屋の『吉田屋 市野支店』へ
本日は高齢の叔母と2人なのでお店選びも迷うことなくそば屋に決定したというわけです。
お正月が過ぎたとはいえ、土曜日の昼時です。
時計を見ると11時55分を指していました。
土曜日のこの時間はどこのお店も既に人、人、人でごった返しているはず…
若干の不安が脳裏をよぎりはしましたが、吉田屋 市野支店へ到着。
が、駐車場には車が1台とまっているのみ、
本日はお休みなのか…と思ったが、暖簾は掛かっている。
恐る恐る暖簾をくぐって聞いてみると営業中とのこと。
昼時なのにまさかのお客さんは1組のみ
ひょっとして不人気店？の疑問を残しつつ席につきました。
※1組しかいないのはたまたまだったようで食事を終え、帰るころにはほぼ満席になってました（笑）
本日のおすすめメニューが嬉しい おそば屋さん、吉田屋 市野支店
この市野の吉田屋さんの前の道は車でよく通るので、
何年か前に店舗を新しく建て替えたのは知ってはいたのですが
新店舗となって初めての来店。
店舗の外観からは庶民的なそば屋というよりは格式高いそば屋のイメージが
暖簾をくぐり店内を見渡すと、食べるだけでなく
見て楽しませる工夫が店内の随所に
テーブル席、カウンター席、小上がりの座敷席、と従来のそば屋にある席のスタイルなんだけど
品が良く、格式高い感じがする店内の雰囲気。
注文を取りに来てくれたお姉さんが、本日のおすすめメニューを紹介してくれた。
実は、店の入り口のところにボードでおすすめメニューの表示がされていたんですが
うっかり八兵衛のごとく、見落としてしまい（笑）
ということで僕はそのおすすめメニューの『故郷（ふるさと）そば』に決定
叔母も長考の末に天ぷらそばに決定
食前にちいさなコップにリンゴのジュースを出していただきました
（うろ覚えなんだけど、たしかリンゴだったような…）
うどんとそばを選べたが、そば屋のそばを注文
僕の勘違いでなければ吉田屋さんは昔ながらのそば屋さん
しかし、メニューを見るとすべてのメニューにそば＆うどんのどちらかを選べる設定になっています。
僕はそばと、うどん、どちらかというと、うどん派の人間です（笑）
おそらく普通の定食屋で両方が並べられていたらうどんを注文するような人間なんです。
しかし、ここはそば屋
郷に入っては郷に従え、ということわざがあるように、ここは一つそばに決定したわけです。
そして、価格
メニューを見ると通常メニューの定番ともいえる、天ぷらそば（温）、天ざるが共に1000円オーバー!!
桁違いの高さでは無いものの、やはり庶民派の価格帯とは一線を画しています。
心して食するべし！との熱いメッセージと受け止めます^^
そうこうしているうちに注文した故郷そばと天ぷらそばが到着
こちらが本日のおすすめメニューの故郷そば。
中身の前に器のデザインが目を引きます。
容量的には一般的な温そばと同程度の量が入ると思われる大きさながら
存在感はたっぷりボリューミー
そして、こちらが叔母の注文した天ぷらそば。
内容的にはよくあるそばの具材の組み合わせながら
同じく、存在感ある器との美のコラボレーションで
食べるのを躊躇してしまうほどの調和のとれた落ち着いた雰囲気をかもしだしています。
吉田屋 市野支店のおすすめメニュー『故郷そば』
やはり目を引くのは左奥に鎮座する2つのカニ爪
生前からのコンビだったかは定かではありませんが
この器の中では仲睦まじい夫婦のような出で立ち、立ち振る舞いです。
そして商品名にも使われている故郷を思い起こさせるのは数々の根野菜
具体的には里芋、大根、人参、とこの寒空に耐え忍ぶように旨味を蓄えた根野菜がちりばめられています。
そして、忘れていけないのは派手な夫婦カニ爪に隠れて
存在感こそは無いけれど故郷そばに絶大な影響を与えているのが、このホタテ
この1杯の器のそばを小学校の学級に例えるならば…
まちがいなく学級委員長はこの小さな巨人の『ホタテ』であることは間違いありません。
ホタテの出汁で器全体に旨味の調和をもたらすだけでなく
個性の強いすべての具材に向かって
「おい、おまえ！静かに席に座っとけ！」
とモノ申せるのはこのホタテ以外にはおりません!!
と余分な妄想に浸っていると、そばが延びてしまうのでそろそろ食してみます。
まずは、スープから、
ズズ――
あっさりして美味しい、このまま2口、3口と飲み続けてしまいそうになるほど
つづいて、麺、おそばを箸で高く上げいただきます
ズッ ズズズゥ――
一目で手打ちとわかるそばは箸で上げた時も切れること無く適度な弾力で口の中で踊ります
故郷そばの語源ともなっている根野菜は…
クニ かぷ ハフハフ
根野菜自体への味付けは、極少量か、もしくは極々小量
まるみを帯びたやわらかさに仕上げた根野菜をスープと一緒に口に運べば
素材自体の甘味とスープとのコラボレーションを感じることができます。
ガッツリ濃い味系の外食に慣れた僕の舌には若干、薄味に感じることもあったが
スープと共に頂くことでその不安も解消されました。
そして、この故郷そばのメインともいえるカニ爪
カパッ ザッ かぷ
ん～、まさにカニ爪
ここはムリにそば汁とのコラボレーションを考えずに
カニ爪だけの味を楽しみます。
そばを食べに来て、カニ爪…
予想外の展開に無言でカニ爪を味わいます。
そして、最後に味わうのは学級委員長のホタテ君
クラス全体の調和に努め、出がらしとなったホタテ君を……
い、いや、出がらしなんかじゃない！
疲れ果てたホタテ君を想像してたんだけど、食べてみるとプリプリのホッグホグ！
噛むたびに歯ごたえを感じる弾力、口全体に広がっていくホタテの旨味…
最後の最後まで君は学級委員長だったよ！
そんな思いをかみしめながら故郷そばを完食
普段、スープは残す派なんですが、1滴残らず飲み干してしまいました。
今回は新しく店舗を建て替えた吉田屋 市野支店に行ってきました。
お正月早々、小学生の時の学級委員長を思い起こさせるメニュー『故郷そば』に出会い
名前の通り、故郷を思い出しながら美味しくいただきました。
その日のおすすめメニューがあると、ついついそれを注文してしまいますよね^^
こんどは、そば屋のうどんにチャレンジしてみたいと思います。
吉田屋 市野支店
■吉田屋 市野支店
■住所：静岡県 浜松市東区市野町1688
■営業時間: 11:00〜14:30、17:00〜20:30
■定休日：木曜日
